賃金労働(サクシュ)における自由とピンハネ(税金等)の根拠(1)

〈飯場〉
 
 20年ほど前、甲府と東京、神奈川県を毎週自動車で行き来していたことがある。
そんなある日、都内に向かう途中、前を走るワゴン車の中におそらくこれから工事現場に向かう人足であろう人達がのっているのが見えた。
少し詰め込まれている感じだった。
私も18歳のころ飯場に入って働いていたことがある。同じように毎日ワゴン車に乗せられ、高速道路を現場まで運ばれ仕事をしていた。
当時も何人も乗るにしては頼りない車に乗せられて高速道路を走られるのはあまりいい気分ではなかったと思うが。外から、ワゴン車の後ろの窓から、当時の自分もああであったであろう人足たちが詰め込まれている姿を見るのはちょっと辛い感じがした。

続く

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